一人で抱え込まなくていい!人に頼ろう

たくさんの仕事をいろいろ任されるのは、信頼されている証ではありますが、人の期待に答えようとして言われるがままに何でも引き受けていると、結局仕事が遅れ、それが原因でストレスがたまります。

まじめで頑張りやな人ほど、この傾向は強くなります。ストレスがたまって、心が疲弊してくると、ついつい周りと自分を比較して、『あの人はちゃんとできているのに何で私は出来ないんだろう』と自己嫌悪に陥って、ますます精神的に参ってしまいます。

苦手な仕事が回ってきたときと同様に、あまりにいろいろ抱えすぎて大変になったら、一人で全部できる!と強がらずに、信頼できる人に頼るほうが得策です。実際、レジリエンスの高い人はいざというとき頼れる人を5人くらい想定しています。こういう人たちをあるレジリエンスのトレーナーは『サポーター』とよんでいます。

この五人は、会社の中の人でなくてもかまいません。あなたに理解を示し、味方になってくれる人です。友達でも、家族でも、恋人でもいいのです。日本ではまだあまりなじみがありませんが、海外のトップクラスのビジネスマンはお金を出してコーチングをうける人もいます。そういった人もサポーターにはいるかもしれません。

5人いうのは目安ですが、一人だと少なすぎるかもしれないし、あまり多くてもいい関係を保ちつづけるのが難しくなるかもしれません。サポーターは『助力』『情報』『助言』『親密』の4つに分けることができます。

『助力』は、困難な状況にあったときに助けてくれる人です。『情報』は困ったときに必要な情報をくれる人になります。『助言』は適切なアドバイスをくれる人、『親密』はつらいときに一緒にいてくれるだけでほっとする人です。

40代以上の会社員の男性にうつが多いのは、こうしたサポーターが少ない、または一人もいないのが原因かもしれません。また、女性は横のつながりを作るのが男性よりはうまいですが、集まって飲みながら愚痴を言い合うような関係に固まってしまっているかもしれません。

あなたにとって頼りになるサポーターは誰か、考えてみましょう。紙に名前を書き出してもいいかもしれません。逆に、あなたは誰かのサポーターになれているでしょうか?

最近はあまり聞かれなくなりましたが、朝から晩まで家庭のことは二の次で滅私奉公するサラリーマンを『企業戦士』とよぶことがありました。一生懸命働くのはいいことですが、なんだか孤独な感じのする呼び方です。しかし、現在はグローバル化が進んで、仕事の内容もどんどん複雑になり、スピードも要求されるようになりました。企業戦士的な働き方で働きつづけることは困難です。上司の言うことは絶対の上下関係もくずれつつあります。

実際、海外で世界的に成功を収めているIT企業は明確な上下関係がないところがほとんどです。自分の仕事をしながら周りの人たちと話し合い、アイデアを出し合える雰囲気になっています。成功を収めやすい会社というのは、こうした人と人とのつながりができている会社が多いのです。

もしあなたが今の職場での人間関係に不満やわずらわしさを感じていたら、まずは自分からどうしたら改善できるかを考えて見ましょう。意外と取るに足らない思い込みが邪魔をしているだけかもしれません。