自分の強みを知ればレジリエンスは身に付きやすい

『あなたの強みを3つあげてください』と聞かれて、あなたはすぐに答えることができますか?強みは誰にでも備わっているはずのものですが、世界的に有名な教育学者のケン・ロビンソンによると、『ほとんどの人は自分にどんな才能があるのかさえ知らない』のだそうです。彼はTEDで学校教育が子どもたちの創造性を奪っているという演説をして話題を呼びました。

レジリエンスの高い人は、自分の強みが何であるかを把握しています。自分の強みを理解している人には以下のような特徴があります。

・仕事の能力や仕事への充実感、目標が高い
・強みをうまく使えるので自尊心が上向く
・強みをいかすことで活力が生まれ、ストレスを感じにくく、感じても回復力(レジリエンス)が高い

仕事が楽しくない、ただ生活のためだけに仕事をしているという人は本来の自分の強みを活かしていないのです。仕事で自分の強みに日常的に集中する機会のある人は、仕事の意欲がそうでない人より6倍も高いという研究報告もあるのです。

日本人は謙遜を美徳とする風習があります。そのせいか、自分の短所については把握していても、自分の強みが何であるかがわかってない人が多いようです。また、日本の教育は成績を1~5段階の評価でつけます。すべての生徒がすべての面において5をとる努力をするような教育方針をとっています。

成績がオール5というのは確かに優秀ではありますが、減点主義、欠点克服主義という側面があることも否定できません。自分の不得意なことばかりにしがみついていていたら、自分の生まれ持った長所を伸ばす機会を失ってしまいます。

強みはその人が生まれながらに持っていることがほとんどです。自分には特に努力もせずにできることが、他の人にはこの上もない苦痛を感じる作業だったりするのです。逆に、生まれつきどうしても苦手なことは、どんなに努力しても結局苦手なままでおわることが多いのです。努力したところで、どうにか平均点にたどり着けるくらいにしかなりません。

それならば、そこはいい意味ですっぱりとあきらめて、自分の長所や得意なことに磨きをかけるほうが得策といえます。仕事でも、何でも自分で抱え込んで毎日残業している人がいますが、これもおそらく自分の強み、弱みを理解していないことが考えられます。

苦手なことは、それが得意なことに早めにまかせて、その代わりその人が苦手で自分は得意なことをひきうけるほうが効率的に仕事をすすめることができるのではないでしょうか?

苦手なことにいつまでもかかわっていたら、『自分は才能がない』『自分は恵まれていない』などの被害者意識をもってしまうことすらあるのです。

自分の強みを見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?それは、自分を活気づけてくれるもの、ワクワクを感じるものがヒントになります。何をしているときの自分が一番じぶんらしくいられるか、集中していられるかを探してみましょう。