失敗はお互い様!これからできることに目を向けよう

失敗に対する認識を少しでも変えることができたでしょうか?日本人の謙虚さは美徳ではありますが、それは裏を返すと『自己肯定感が低い』ということにつながってきます。また、失敗をネガティブに捕らえすぎるところがあるようです。

アメリカの大学のビジネススクールのある教授は、『日本人は失敗を過剰に怖れている』という趣旨の発言をしています。たしかに、大企業で何か不祥事があると、トップが総退陣ということはめずらしくありませんが、これは外国から見ると奇異にとられるようです。

海外では、特にベンチャー企業では失敗しても過剰に失敗を責めることはまずありません。むしろ、失敗するのは当然のことであり最初から失敗も許容すべきだという考え方が一般的です。

また、最近になって自己責任という言葉をよく聞くようになりましたが、これも他者の失敗を許容する余裕のなさの現れのように思えます。失敗は確かに周囲に迷惑をかけることも多いですが、失敗しない人はまずいません。お互いさまということではないでしょうか。

自分の失敗にも他人の失敗にも寛容になれれば、何か新しいことに挑戦することのハードルが低くなります。新しいことに挑戦して、成功を収めるには時間がかかることもあります。実現するのに何年もかかることもあります。

ここで、小さな失敗を繰り返すたびにクヨクヨしてたら身がもちません。一時的には落ち込んでも仕方ありませんが、早めに立ち直らなければ次のステップに進むことができなくなってしまいます。レジリエンスが身に付けば、多少の失敗は怖くなくなり、自分のやりたいことに粘り強く取り組むことができるようになるのです。

発明王トーマス・エジソンはこんな趣旨のことを言っています。

『自分は失敗したことはない。このやり方では成功しないということを2万回も発見しただけだ』

生涯に1300もの発明を成し遂げた人手さえ、失敗の連続だったわけです。ここまでの心境に到達するのはちょっと難しいかもしれませんが、非常に勇気付けられることばです。

エジソンでなくても、社会的、経済的に成功している人は飄々としたあかるい人も多いのですが、そこまでにたどり着くまでの過程はじつに波乱万丈でびっくりさせられることもめずらしくありません。発達障害をかかえていたり、(エジソンもADHDだったといわれている)過去に事業に失敗して多額の負債を何年もかけて返済していたり、自己破産していることもあります。

それでも、そうした逆境から学びを得て最後には成功しています。こういう人たちは独特のオーラがありますが、それはおそらくPTGの作用だと思われます。

PTGとはトラウマ後の成長という意味です。最近の研究によれば、PTGを経験した人には人生観や価値観に強烈なパラダイムシフトが起こるということがわかっています。自分が生きていることや、身近な人に対して強い感謝の気持ちをを持ったり、社会に貢献できる仕事がしたいと考えるようになるのです。

失敗はできればしたくないものですが、乗り越えたあとに大きな成功や喜びが待っていると考えれば、それほど怖れる必要はないということなのでしょう。自分の失敗にも他者の失敗にも、もっと寛容になれるといいですね。