自信を取り戻す方法をみつけよう!

自信のことを心理学では『自己効力感』といいます。これは、『自分はぜったいできる!』という強い信念です。レジリエンスを鍛えるには、欠かせない要素です。

自己効力感の強い人にはこんな特徴があります。

・仕事の遂行能力が高い
・ストレスフルな状況でも実力を発揮できる
・健康を維持することができる
・人間関係が良好である
・仕事以外でも(スポーツや学業)でも高い成績をおさめることができる

当然ながらこういう人はレジリエンスも高いのです。こういう人が集まった組織は、一見困難とも思える事業を次々と成功させることができるのです。

いまの自分に自信のない人でも、自己効力感は訓練で高めることができます。それには次の4つの方法があります。

・直接的達成経験
・代理的経験
・言語的説得
・生理的・情動的喚起

一番効果が高いのは直接的達成経験です。小さな挑戦をして、少しずつ達成と成功の体験を積み重ねていく方法です。しかし、失敗すると逆に自信を失ってしまう可能性もあります。そこで、他の3つもうまく組み合わせて少しずつ自信をつけていく必要があります。

直接的達成経験は、自分の設定したゴールを多少の困難があってもあきらめずに達成するということを繰り返していくことで自己効力感を高めます。万が一失敗しても、『やっぱり自分には無理だ』など、自己否定するような捕らえ方をしてはいけません。『何か解決方法があるはず』とか『最後には必ず上手くいく』といった前向きな考え方をする必要があります。

ゴールを設定するときは、いきなり大きなものではなく、段階的にゴールを決めて一つづつ達成していくようにすると無理がかかりません。

代理的経験は、他の人の行動を注意深く観察して『自分にもできる』という信念をもつことで自己肯定感が生まれます。これを『観察学習』といいます。

『言語的説得』は、励ましのことです。まわりの人から『君ならできる!』といったような言葉をかけ続けられることです。これは自分の強みを認識できる効果があります。注意点としては結果をほめるよりも、プロセスをほめるほうが効果的です。子どもをほめて伸ばすということにも通じるやり方ですね。

生理的・情動的喚起はポジティブになれる環境に身を置くことで自信をつける方法です。自分が安心できる環境なら、人は自然にポジティブになれるものです。そういった雰囲気の中で、たとえば英会話などの練習をすれば積極的に人に話しかけたりして上達が早まったりします。

この4つの中では直接的経験が、一番体得しやすいといえます。いつもの仕事の中で改善点を見つけたり、時間的な制限をかけたりと自分で工夫して小さなゴールを設定することは可能です。

自信は失敗したり、困難な状況でくじけそうになったときにこそ必要になるものです。仕事や普段の生活のなかですこしずつ自己効力感を高めていく工夫をしていくことが大事です。毎日、ちょっとしたことに挑戦する習慣をつけておきましょう。